保護猫お預かりボランティア

しあわせになーれ!

ブラームスくんがうちに来てから、わずか8日ほど。短いお預かりでしたが、濃くて忘れられない時間となりました。

初日から人懐っこく、すぐに抱っこをさせてくれる子でした。

腕の中でゴロゴロと喉を鳴らす姿に、「この子は人と寄り添うのが大好きなんだな」と感じ、心が温かくなったのを覚えています。

けれど、その生活はずっとケージの中だけ。

環境に慣れるまでは安全第一、あと、我が家の猫達はワクチンを打っていないので、万が一の病気感染防止のため、ケージの外に出すことはできませんでした。

この子の幸せも大事だけど、我が家のムスメたちが第一だもの。

限られた空間の中で、この子は一生懸命にごはんを食べ、しっかりおトイレもして、いっぱい甘え鳴きしてくれました。

ジャンプは苦手で、高いところに行きたいときには飛び乗るのではなく、柵をよじ登っていました。その姿は少し不器用で、でもとても健気で、見ているこちらが思わず笑ってしまうほど愛らしかったです。

でも最終日前日には少しジャンプが出来るようにもなりました。

一方で、夜鳴きはとても激しかった。

夜になると大きな声で鳴き続け、私も何度もケージのそばに行って「大丈夫だよ」と声をかけ、抱っこしました。眠れぬ夜もありましたが、それもこの子が必死に安心を求めていた証。

小さな体で全力で存在を伝えていたのだと思うと、胸が熱くなります。

私のベッドはケージのすぐそば。

寝ようとすると必死に手を伸ばして私を求めてくれました。本当に甘えん坊上手!

昨夜は初めておとなしく寝てくれるようになって、落ち着いてくれたんだなー、でも明日からまた違うお家だから、また夜鳴きがはじまるのかな?w

 

ケージ越しでも、私の姿を見つけるとすぐに近づいてきて、抱っこをせがむように手を伸ばしてくる。その仕草に応える時間が、私にとっても大切なひとときになりました。

わずか8日間でも、確かに心が通い合ったのです。

そして今日、次のお預かりボランティアさん宅へと出発しました。

キャリーケースに入ったとき、不安そうに見上げてきた瞳を見て、思わず「しあわせになーれ」と思いました。

新しいボランティアさんは必ず優しく迎えてくださり、安心して過ごせるお家になることでしょう。

この子はきっと、また甘えん坊ぶりを発揮して、愛情をたっぷり受け取りながら里親さんと出会い、幸せな未来へ進んでいくと思います。

ケージの中だけの8日間。その短さの中に詰まった鳴き声や抱っこのぬくもりは、私にとって大切な宝物になりました。

願いはただひとつ――

「どうか、しあわせになーれ!」。

抱っこさせてくれて、甘えてくれて、本当にありがとう。

昨日と今日、甘噛みしてくれた感触がしばらく忘れられないかな。w

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